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共済・保険・社会保障・社会福祉

農山漁村地域における生活の安定に資するべく、共済を中心とした保障提供と、介護・福祉・子育て等の社会保障について調査・研究を行っています。

JAの助けあい活動に関する調査研究

発表者 主席研究員 泉田 富雄 研究員 濱田 健司
発  表 研究報告書 2007年9月

概要

1.趣旨

JAの助けあい活動は、主に女性組合員や女性部等が中心となって、高齢者への生活援助(家事援助、一声運動など)や、掃除ボランティア・交通安全指導の支援等といった、さまざまな活動を展開してきた。しかし、(1)活動の担い手の高齢化・会員の減少、(2)JAの介護保険事業実施に伴う活動内容の重複、(3)会員・利用者・JA役職員・地域住民等の活動に対する理解・認識不足、(4)地域との連携不足などにより、活動そのものの実施や今後の展開が難しい状況となりつつある組織も見受けられる。

以上のような認識にもとづき、高齢組合員等への生活援助を含めた多様な活動等が求められているJAの助けあい組織について、活動の活性化に役立ててもらうことを目的として、助けあい組織の協力会員等の声をもとに活動の問題点や課題を整理するとともに、それらを踏まえて今後の活動の取り組み方向等を考察する。

2.調査方法

地域属性の異なる2JAについて、アンケート、ヒアリング調査を実施した。

3.調査結果

  • 協力会員(以降、会員とする)については、高齢化、会員の少なさ、一部の会員への負担増などの問題点が浮かび上がった。その一方で会員は、高齢者等の笑顔や感謝の声を、喜び・やりがい・がんばりにして活動していること、今後も続ける意向があることがわかった。また、地域と連携した活動の重要性が指摘された。
  • 「JAへの親近感を感じる」をはじめ、「JAの存在感を感じる」、「JAへ貢献をしたい」といった、JAにとって好ましい見方への変化も認められた。助けあい活動がJAファンをつくりだすように、福祉活動にきちんと取り組めば、JA見方にも好ましい影響があらわれることがうかがえた。
  • ミニデイサービスの利用者については、今後利用したいとの肯定的な意向が極めて多く、ミニデイへの期待と今までの活動の評価が示された。また、利用による心身等の変化もあげられていた。利用者の主観的な評価であり、限られた回数のミニデイサービスなどの利用ではあるが、社会的なふれあいをきっかけに、精神的な変化、体の動作や行動の変化、地域でのつきあい等の変化を利用者に与えている様子がうかがえた。
  • 調査結果をふまえ、今後の課題解決の検討に向けて、(1)活動の継続性や活動内容の良否などにもかかわる重要な問題である会員の高齢化、会員の減少、(2)人づくりと会員が活き活きと活動できる運営などについて対応例を示した。また、JAとして、助けあい組織を育成・発展させる立場で、支援をさらに促進する必要を指摘した。さらに、今後重要になると思われる基本的な課題として・・・会員構成/活動形態/地域との関わりの促進/JAにおける助けあい組織・活動の位置付け等について検討のポイントを示すとともに、課題解決に資するため、JAの福祉事業・活動とその大きな柱である助けあい活動について、現在に至る経過、活動の役割や視点などを示した。