農家のたまご塾修了式 将来構想を発表 東北大学大学院など

掲載日:
2017/12/03
発行元:
日本農業新聞

公益財団法人翠生農学振興会と東北大学大学院農学研究科は2日、新規就農者や就農希望者らを対象にした「農家のたまご塾2017」の修了式を仙台市で開いた。塾生は、法人化や農業体験の受け入れなど、今後の経営構想を発表した。

塾生は法人や親元就農者、就農を希望する学生、農商工連携や農業コンサルティングを手掛ける団体、企業などの18人。6月から延べ12日間、JA仙台直売所での販売体験、法人でのインターンシップなどを重ねてきた。

塾生を代表し、大崎市で親元に就農し水稲や肥育牛の法人化を計画する結城翔平さん(23)は「塾でできたつながりは何よりの財産。今後は経営のさらなる改善を目指す」と述べた。

有機栽培ホップを利用したビール醸造と農業体験型宿泊施設の運営、シニア世代の市民農家の販路を支援するアプリ開発などの発表があった。

塾長を務める同大学院の伊藤房雄教授は「培った知識やネットワークを生かし、宮城の農業を支える人材になってほしい」と激励した。修了証を授与した。