アスパラ第1便出発 狙え販売2億円超 JAいわて花巻

掲載日:
2017/05/12
発行元:
日本農業新聞

【いわて花巻】JAいわて花巻はこのほど、北上市のJA西南アスパラガス選果場でアスパラガス出発式を開いた。第1便として、270キロが出発した。2017年度は、昨年度の夏秋期の天候不順、春期の低温による生育の遅れを受け、出荷量209トン、販売額2億310万円を目標に掲げる。県内一の産地であるプランド力を生かし、農家所得向上や生産者数の増加を目指す。

出発式には、生産者をはじめ、JAや市場、行政などの関係機関から約80人が参加。JA野菜部会の佐藤祥行部会長は「16年度は生産者の努カが実り、販売額が初めて2億円を超えた。しかし、作付面積は『第2次アスパラガス作付け倍増運動』に掲げる目標に達していない。関係機関一体となって、生産を振興していく」と話した。

「第2次アスパラガス作付け倍増運動」は、JAの自己改革を踏まえた第3次営農振興計画で掲げる事項で、農業者の所得増大と農業生産の拡大を重点とした取り組みの一つ。今年度末までに作付面積180ヘクタールを目指す。

式後には、アスパラガスを使った料理の試食会を行った。JA女性部北上地域支部が食の匠(たくみ)に認定されたアスパラガスピクルスやベーコン巻きを振る舞い、品質の高さをアピールした。