あんぽ柿を出荷 震災前の8割回復をめざす 福島県産地振興協会 個包装も開始

掲載日:
2016/12/02
発行元:
日本農業新聞

【ふくしま未来】福島県あんぽ柿産地振興協会は1日、東日本大震災と東京電力福島第1原子力発電所事故後、加工再開モデル地区で出荷再開が進む、あんぽ柿の出発式を伊達市のJAふくしま未来梁川共選場で開いた。出荷再開4年目を迎え、個包装の出荷も始まる。2016年度は震災前の8割となる1250㌧の出荷を目指す。

JAの加工選別包装施設、あんぽ工房みらいの出発式も合わせて開いた。

同協会は県やあんぽ柿産地の4市町、出荷団体で組織。これまで通り非破壊検査機器33台を稼働。さらに16年度から、一個ずつ包装したあんぽ柿を化粧箱に詰める個包装製品に対応した非破壊検査機器5台を導入した。

JAの菅野孝志組合長は「念願の個包装製品の出荷も実現でき、新たな加工選別包装施設・あんぽ工房みらいの稼働で、ブランド化を一層進めていく」と話した。

テープカット後、60箱(1箱8パック)を積み込んだトラックが京浜地区の市場に向けて出発した。