仙台井戸ネギ出番 適期管理実る 昨年比20トン増見込む

掲載日:
2016/09/14
発行元:
日本農業新聞

【仙台】農事組合法人井戸生産組合でブランド化を進めている長ネギ「仙台井戸ネギ」の収穫が始まった。今年は適期管理に成功し、昨年比20トン増の210トンの収穫を見込む。

「仙台井戸ネギ」は東日本大震災の被災地、仙台市若林区の井戸浜地区でブランド化を目指している同法人の主要作物。

海に近い井戸浜地区で、潮風に当てて栽培することにより、通常のネギよりも甘さと、とろみが強いのが特徴だ。

2年前から栽培を始めた。約7㌶で作付けし、県内の飲食店や直売所、インショップに出荷している。

また、国の「加工・業務用野菜生産基盤強化事業」を活用して、長ネギの調製施設を建設。収穫・出荷作業の効率化を図り、県外の加工業者に加工用ネギとしても出荷している。

2日、加工業者に出荷する目ぞろえ会を行い、加工業者と出荷規格や品質を確認した。

同法人の鈴木保則組合長は「今年はマスコットキャラクターの『カエルのいどのすけ』も作ったので、PRにも力を入れたい。ブランド化に向け安定した収量を確保していきたい」と意気込んだ。