ドレッシング間もなく完成予定 独自開発 農家所得向上へ ワカメも組み合わせ 被災地復興にも

掲載日:
2016/11/02
発行元:
日本農業新聞

シイタケやタマネギ…生産拡大めざす品目活用

JAいわて花巻大槌町産使用

JAいわて花巻はオリジナルドレッシングの開発を進めている。JAの営農振興計画で生産拡大を目指すシイタケやタマネギを使い、6次産業化と農家所得向上を狙う。沿岸部の大槌町産を使い、ワカメも組み合わせることで、東日本大震災の津波被災地の復興を目指す。11月上旬に完成予定で、産直店舗での販売や店舗内レストランでの活用などを視野に入れる。

JA管内で全国屈指の383ヘクタールの作付けがある雑穀に加え、大槌町産の農作物を使う。JAの営農振興計画を踏まえて、2016年の第49回全農乾椎茸(しいたけ)品評会で農林水産大臣賞を受賞したシイタケや今後、生産拡大を推進する考えのタマネギを使う。

豆乳や粉チーズを使って仕上げた洋風の「雑穀たまねぎ」、みそと日本酒を配合して和風にした「雑穀しいたけ」、しょうゆベースで中華風の「雑穀わかめ」の3種を試作。雑穀の食感を楽しみながら、野菜にかけるだけのドレッシングではなく、パスタやパンなど幅広く使える商品を目指す。

JA産直課の葛巻繁幸課長は「広大な地域の豊富な資源を活用し、ストーリー性のある商品として提供したいと考えた。多くの人に喜んでもらえるはずだ」と意気込む。(いわて花巻)