米「天のつぶ」ブランドに プロジェクト発足 福島・JAそうま

掲載日:
2015/11/18
発行元:
日本農業新聞

 福島県のJAそうまやJA稲作部会でつくるJAそうま天のつぶブランド協議会は17日、「そうま天のつぶブランド育成プロジェクト」を発足させた。県独自の水稲「天のつぶ」をブランドとして確立するため、粒の大きさにこだわった栽培技術や加工品の開発を進める。東日本大震災と東京電力福島第1原子力発電所事故からの農業復興につなげる狙いだ。

 「復興応援キリン絆プロジェクト」の支援を受けながら、特徴の粒の大きさを生かしたブランドイメージを構築する。栽培法に加え、料理や加工品も研究する。主食用米と加工品は首都圏を中心に売り込む。

 同日、南相馬市で開いた贈呈式で支援金800万円の目録を贈呈したキリンビールマーケティング福島支社の橋本岩男営業部長は「多くの人に天のつぶのおいしさを感じてもらいたい」と期待を込めた。

 協議会の会長を務めるJAの濱田賢次常務は「支援は大変にありがたい。ブランド化と生産振興につなげたい」と意気込んだ。主食用の「天のつぶ」はJA管内で2015年度、522ヘクタールを栽培している。