震災から地域再生へ笑顔で収穫祭 仙台市の井土生産組合

掲載日:
2015/12/12
発行元:
日本農業新聞

 仙台市の農事組合法人・井土生産組合はこのほど、東日本大震災によって、ばらばらになった地域を再生しようと昨年から始めた収穫感謝祭を開いた。住民や関係者ら100人以上が参加した。

 昨年は、震災前に井土地区に居住していた104戸を招待。今年は、六郷地区の住民や今秋から稼働したライスセンターの運営、復興支援活動などで協力してもらった関係者らも招いた。

 2015年度農林産物品評会で宮城県知事賞を獲得した「井土ねぎ」を使った「井土鍋」や焼きねぎ、新米と地元野菜による「井土野菜カレー」を振る舞った。

 レタスやトマトなどの取れたて野菜の販売や、俵ねぎ重量当てコンテストなど多くの催しを用意。参加者は「久しぶりにみんなに会えてうれしい」と喜んでいた。

 鈴木保則組合長は「多くの方々の支援に感謝している。地区に集うきっかけづくりを提供したい。今後は農家だけでなく一般消費者にも広げたい」と意気込む。(仙台)