仙台東部圃場で起工式

掲載日:
2013/10/26
発行元:
日本農業新聞

 【仙台】東北農政局は25日、国営仙台東土地改良事業起工式を仙台市で開き、谷公一復興副大臣をはじめJA、関係機関から約150人が参加した。東日本大震災の津波被災地で、国営の圃場(ほじょう)整備事業を行うのは、仙台東部地域が初めて。

 同事業は、農地の利用集積による経営規模拡大、農業生産性の向上を目的に2012年度から同意徴収などを始めた。1区画は六郷地区が現在の10アールから1ヘクタールへ、七郷・高砂地区は30アールから90アールへを基本に、用水路のパイプライン化、農道整備なども行い、防災機能の向上も図る。

 工事は換地計画原案が確定している若林区の井土地区から開始。事業は全体で1979ヘクタールで、16年度の完了を予定している。

 あいさつで谷副大臣は「この事業で、以前よりも強い農地となることを期待したい。また、再生モデルとして全国の見本となることを願っている」と話した。