沿岸部に「三陸店」/JAいわて花巻農産物直売所 復興支援へ建設

掲載日:
2014/01/14
発行元:
日本農業新聞

 東日本大震災の津波被災地の復興を進めるため、岩手県のJAいわて花巻は2014年度に、農産物直売所「だぁすこ三陸店(仮称)」を、沿岸部の大槌町に建設する。

 沿岸の生産者らは開業に向けて、内陸にある花巻市のJA本店敷地内のだぁすこ店舗で週2回、「沿岸産直」として農産物の出品や収穫祭などのイベントで出店を体験している。

 だぁすこの生産者で構成する「だぁすこの会」は昨年12月27日、開業へ向けた支援金4万6033円を沿岸生産者に贈った。同会員らが「産直の仲間としてできることはないか」と、同11月の「だぁすこ味覚祭り」のイベントで集めた。

 同会の照井久美子会長は「みんな応援しています。これからも交流を深めながら沿岸産直の開店を共に盛り上げましょう」と手渡した。大槌町の生産者・阿部和子さんは「皆さんの応援が力になる。たくさんの支援に恥じない立派な産直をつくります」と語った。

 現在、接客方法や出荷システムなど、運営ノウハウを学びながら会員らと交流を図り、だぁすこの絆を深めている。17年の歴史ある同直売所の存在が、新たな沿岸店舗の立ち上げに向けて大きな励みとなっている。(いわて花巻)