復興へキリンビール農機贈呈 ２４台「感謝でいっぱい」／ＪＡいわて花巻 沿岸地域の農家

　【いわて花巻】キリンビールは１２日、「復興応援キリン絆プロジェクト」の一環、「東北『復耕』サポート」として、ＪＡいわて花巻の沿岸地域農家に農業機械２４台（１６８５万円相当）を贈呈した。

　大槌町大槌のＪＡ東部営農センターで行われた贈呈式には、キリンビールマーケティング岩手支社の石田雄治支社長、ＪＡの高橋専太郎組合長、ＪＡ全農いわての小田島利昭副本部長、地元農家ら約５０人が参加。石田支社長は「農業者の方々のニーズに合ったものを用意した。早期営農復興に役立てていただきたい」とあいさつし、地元農家の代表者らに田植え機、トラクター、コンバイン、刈り払い機などの目録を手渡した。

　釜石市唐丹町の雲南幹夫さんは「農業機械を失い途方に暮れていた時に、夢のような支援を頂き感謝でいっぱい。今後の協同活動に力を注いでいきたい」と感謝の意を述べた。

　同プロジェクトは、東日本大震災で営農再開が困難な農家を支援するために立ち上げられ、計３８６台（５億２０００万円相当）の農業機械が用意された。各ＪＡが支援対象者のニーズを取りまとめ、全農いわてが全国のＪＡグループや関係農機メーカーに在庫照会など行い、今年２月から岩手、宮城、福島の被災地の農家へ送られている。