農山漁村地域の再生・活性化に向けた若年層の地方人材還流戦略
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96身者が多いんでしょうね?」など、いろいろ質問はありました。結局、長野県の学生は少なく首都圏の学生が多いなど、最初の出だしとは諸々変わりましたが、その間にいろいろお付き合いをし、また東京の先生方のお話を聞いていただいたりすることで、企業の利得の部分にはそれほどこだわらないような結果となりました。その意味では、東京の先生方からは本当にきめ細かく大変な刺激を長野の企業に与えていただきました。目の前のことだけではなく、先を見た取り組みが必要だということをとてもよく理解をしていただいた結果だと思っております。ご案内した10社は、私自身が長くお付き合いをしてきた会社です。経営者や人事担当者は私のことをよく理解しているし、私もその会社のことを誠実に理解し、その会社が好きで長くお付き合いをしてきました。勝手な想像ですが、そういう関係性が良かったのではないかと思います。私も現役を退きましたので、少し下働きをして、今までお世話になった故郷や長野県の企業さんのお役に立つようなことができればという気持ちで取り組んでいます。幸い諸先生方のおかげでいい成果を上げることができ本当にうれしく思いますし、もう少し頑張りたいなという気持ちになっております。5.Uターンの促進に向けて阪井:今お聞きのように、地元での長年にわたる信頼関係がしっかりあった中でお声かけをいただいたことで、7割の企業がOKを出してくれて、それが母体になっていきました。松井さんへの信頼ベースに乗ることができたのは非常に大きかったと改めて思います。はじめに立ち上げた長野県若年層人材戦略研究会は、考えてみれば実際変わった研究会で、

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