農山漁村地域の再生・活性化に向けた若年層の地方人材還流戦略
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94松井秀夫:NPO法人夢のデザイン塾の松井でございます。先ほど阪井先生にも池田先生にも過分な評価をいただいて、穴があったら入りたいような気持ちでおります。私も大学を卒業し、東京で10年ほど仕事をして32歳の時にUターンで長野に戻りました。たまたま入った会社が人材事業を始めるということで、36、37歳くらいのときにその担当になりました。その人材事業のきっかけをつくっていただいたのが吉澤さんで、それ以来30年くらい人材事業を任されてきました。ビジネスとしての人材事業なので、当然、企業の利益等を考えながらやってきたわけですが、それから15年ほどしたある時、「人材事業の目的は利益を生むだけではないな」という気持ちになりました。小泉政権の頃、キャリアカウンセラーや産業カウンセラーという資格などのアメリカのシステムを日本に持ってきて制度を作りました。今は大変花盛りですが、それをしっかり勉強して人材事業に活かそうとしたのが現在のNPOのスタートになりました。NPOを始めて14年ほどになります。産業カウンセラーの資格を持つキャリア・コンサルタントの皆さんと一緒に「職業選択と職場定着」を目的に始めました。今は会員が30名ほどおります。東京の10名を入れると40名くらいです。会社は2年ほど前に現役を退き、今はNPOに重点を置いております。吉澤さんとのお付き合いにはブランクがあるのですが、3年くらい前にご連絡をいただいて、東京で阪井先生主宰の「Why Work?プロジェクト」に参加したら昔の血が騒ぎ、今に至っているわけです。前置きが長くなりましたが、30年にわたり、人材事業の仕事を通じて企業とお付き合いをさせていただいています。もちろん企業ですから、

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