農山漁村地域の再生・活性化に向けた若年層の地方人材還流戦略
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82C-Learningというオンラインシステムを使って実施しました。学生は自分のスマートフォンから手軽に回答することができることもあり、高い回答率を得ることができました。調査形式は、「将来、自分は長野の企業で働きたい」など11の設問文に対して、それぞれ「とても~だと思う」「まあまあ~だと思う」「どちらでもない」「あまり~だと思わない」「全く~だと思わない」という5つの選択肢を用意して、最も当てはまるものを1つ選択させることで、学生の態度を計測しました。2.インタビュー調査からの検討まず、インタビュー調査結果を検討します。学生の中には、社長との直接対話で生の声を聞いて、「僕もそういう人になろう」と思ったと回答した方がいました。また、「NHKの番組を見ているようでした。『こんなに感動しちゃっていいの?』と涙が出そうになりました」と、社長の対応にとても感動した学生もいたようです。地方企業の見方が変わったという意見もありました。例えば、「地方の企業もこういうことができるんだな」「こんな面白いことをやっているんだな」と、視野が広がったという意見がありました。このセクションのまとめとしては、社長や社員と直接対話をする中で、社長の仕事観・哲学を聞いて感銘を受ける。また、「それぞれの企業が魅力的な仕事に取り組んでいる」「地方にもこんな会社があるんだ」ということに気づいたという意見がありました。ただし、サンプルが3名と大変小さいので、あまり断定的なことは言えない面もあります。社長・社員との直接対話は効果があるかもしれないということで、まとめたいと思います。

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