農山漁村地域の再生・活性化に向けた若年層の地方人材還流戦略
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784.農業や長野県に対する意識「研修を通じて、JAなど農業に関わる仕事に就職したり、あなた自身が農業をしたいと思いましたか?」という質問に対しては、「そう思った」が3名、「少しそう思った」が13名、計16名が肯定的な意見でした。こうした研修を通じて、就職の意識の変化、農業分野への関心が高まったということが示唆されたことになります(前頁図4)。具体的な感想をご紹介すると、「農業にかなり興味を持った」「東京で平日働いて土日休みのOLがいいかわからないと思っていたけれど、人と人とのかかわりが密にあるJAなどの仕事も楽しそうだと感じた」など、働き方のイメージの変化が少し起こったようです。研修を通じて、われわれJAグループの取り組みも少しPRできたのではないかとも思います。「現時点での就職希望場所は?」について、「長野県」という回答は、20名中3名にとどまりました。ほかに「首都圏」が8名、「全国・その他地域・未定」が9名です。そこで、長野県を希望した人はどんな人だったのかを見ていくと、実は長野県出身者が2名、「首都圏か長野県か関西」という広域的な回答が1名でした。数日長野で過ごしたものの、これをもって明確に長野県を希望するという結果には至らなかったということですので、取り組みに関してもう一工夫が必要かなという状況です。5.取り組みの効果①取り組みの効果については、「職業体験を長野県で行い、JAグループが参加する意味があったのか?」という点を、まず検証したいと思いました。そこで、エクスターンシップ事業に参加した理由について、それぞれの回答の相

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