農山漁村地域の再生・活性化に向けた若年層の地方人材還流戦略
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71には、「日本の知らない現状を知ることができた」「実習を経て、日本の少子高齢化問題や地方創生、環境問題など、これまでどこか他人事だったことを身近な問題として考えられるようになった」などがあります。私どもが一番関心のあるところでは、「都会で働くことしか見えていなかった。地域で暮らし、働くという選択肢を知った」とのことで、それまで頭の中で勝手に切り捨ててしまっていた、選択肢の中に入っていなかった「地域で暮らす」ということを、実際に地域に入り込むこの取り組みで想起させることができたということが表れています。他方で、対馬出身の学生の意見は、「自分の好きな場所を守れると思えるようになったことが、域学連携を通して得たもの」。あるいは「今までは対馬に帰って仕事をすることを現実に考えたことはなかったが、学生実習をきっかけにUターンを真剣に考えるようになった」。地元(図5)域学連携による学びの体系図(前田2017)

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