農山漁村地域の再生・活性化に向けた若年層の地方人材還流戦略
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4地域滞在型就業体験事業『信州エクスターンシップ』から見えてきたこと~」について意見を交わしました。阪井先生をファシリテーターとして、池田先生、主催者である長野県から産業労働部労働雇用課の早川政宏課長補佐、受入企業・団体のコーディネーターであるNPO法人夢のデザイン塾の松井秀夫副理事長、JA長野中央会のシンクタンクであるJA長野開発機構から坂知樹研究員、キャリア教育の専門家である成蹊大学 成蹊教養カリキュラム 全学教育講師の鈴木賞子氏の6氏に加え、当研究所から内藤邦男理事長、調査研究部の川井真、高木英彰、川尻知弥が登壇し、意見を交わしました。その後会場からは、信州エクスターンシップへの評価・期待等の言葉をいただきました。ここで、信州エクスターンシップ事業の取組みとその背景についてさらにお話ししたいと思います。この事業の背景には日本全体で人口減少、少子高齢化が進行している中、大都市部への人口流入は依然として続き、地方部では人口減少、高齢化等により企業も人材・人手不足に悩み、地域経済は停滞しているという現状があります。他方、最近総務省が行った都市住民へのアンケートによると、地方に移住してみたいと回答した割合が30%を超えており、さらに世代別では若い世代にその傾向が強く見られる結果となっています。ただ実際の国勢調査等のデータを見ると、都市部から過疎地への移住者は減少傾向にあり、その傾向は若者であっても同様であるとの結果が出ており、地方移住に関心はあるものの、仕事に関

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