農山漁村地域の再生・活性化に向けた若年層の地方人材還流戦略
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3んでもらおうという新しい取組みです。当研究所も、その趣旨に賛同し、大学、学生と県、地元JA、企業、地域との橋渡しの役が果たせるのではないかと考え、複数のスタッフをつけて協力支援を行いました。今回はこの信州エクスターンシップに関連したセミナーとして2名の方による基調報告と講演の後、総勢10名による公開ワークショップを実施しました。まず、セミナー前半では、明治大学法学部教授で、同大学社会イノベーション・デザイン研究所副所長の阪井和男先生から「信州エクスターンシップの航跡」とのテーマで、続いて高知大学地域協働学部教授の池田啓実先生から「組織・地域における変革の新視座~協働型人材育成活用からのアプローチ~」とのテーマでそれぞれご報告、ご講演いただきました。信州エクスターンシップの企画運営の全般に携わられたお一人である阪井先生には「信州エクスターンシップ」の7日間のプログラムに織り込まれた教育効果等についてご披露いただき、信州エクスターンシップが組織の中で不可欠な能力を引き出す場として機能したことをご報告いただきました。また、信州エクスターンシップの事業としての理論的補強に貢献いただいた池田先生からは、インターンシップに関し「協働者信頼コミュニティ」の醸成には、受け入れ企業・社員の利得と大学・学生の利得が実現されるような制度設計が必須である等のお話をいただきました。休憩を挟んで行われた後半の部では、公開ワークショップを開催し、本セミナーのタイトルである「農山漁村地域の再生・活性化に向けた若年層の地方人材還流戦略~首都圏大学生を対象とした

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