農山漁村地域の再生・活性化に向けた若年層の地方人材還流戦略
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21信州エクスターンシップの航跡5番目は、「その行動原則や価値観は、現在のあなたの仕事の仕方にどのような影響を与えていますか?」。これらがインタビューで聞き出すテーマです。インタビューは、社会人にとっても学びになる可能性があります。なぜなら、驚くほど行動原則が鮮やかに浮き彫りになるからです。この再認識が、改めて日々仕事に取り組む中で、「自分が1年目で育んだ個人と企業と社会との関係の型」を再認識し、それを活用・変化させるきっかけを提供してくれます。実際には、学生が1週間の中で2日ずつ、2カ所にインターンシップに行く。1人ではなく4人程度のチームを組みます。そして、どの会社でも会議室をお借りし、社員を1人ずつ呼んでいただいて90分間のインタビューを行うというプログラムです。実際にはインタビュー40分、ディスカッション50分でいいと言いました。インタビュー対象は最低3人。若手社員、中堅社員、役員または社長です。場合によっては役員会や部門長会議への陪席もお願いしました。インタビューに際しては、1回限りの真剣勝負の場ですので、準備をきちんとしなければいけません。4人それぞれが真剣にその場で遺漏なく聞くことが必要です。そのノウハウについては、鈴木賞子先生に丁寧に事前教育をしていただきました。(*2) DODA〝未来を変える〟プロジェクト編集部「社会的ネットワーク理論で考える『新卒1年目のはたらき方』」株式会社インテリジェンス 2016年5月26日https://mirai.doda.jp/theme/essence/new-graduates/(2016年5月27日アクセス)2.経験から学ぶということ(1)経験から学ぶことの困難われわれはいろいろなことを経験から学んでいます。ところが、なかなかうまく経験から学

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