農山漁村地域の再生・活性化に向けた若年層の地方人材還流戦略
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125ソーシアムはだいたい各県一つ以上ありまして、全国会議が昨年広島で行われ、その時のテーマは「大学連携によるグローバル人材育成」でした(*8)。ところが、グローバルはグローバルで重要なのだけれど、やはりローカルの話になります。一番積極的にこういう事業を進められているのは石川県のコンソーシアムで、県がかなりお金を出しています。長野県にもそこを主張したいのですが、かなり人もお金も出していて、優秀な人材が外に出て行ってしまうことに、県としても危機意識があるのですね。それは長野県も同じです。先ほど阪井先生がおっしゃったように、物だけではなく、人も収奪されている状況になっています。大学のコンソーシアムでは、高校生になるべく長野県の大学に入っていただこう、また、さまざまなインターンシップを行うことによって、なるべく若いうちに帰ってきてもらおうと考えています。リタイアしてから帰ってくる人は多いのですが、それでは健康年齢が高いので、若い人が地方にいるということが重要だと思います。大学としては、まずは高校生に入っていただく。それから就職も、なるべく長野県に限らず地方に就職していただく。そのことが日本を元気にするし、こういうものがうまくできたらと思っています。また、研究会では受け入れ方法についても学んでいただく勉強会みたいなことをやっておりますので、そこでも企業にとってもメリットや利得がある形にしていきたいと思います。やはりこれまではⅢ型だったので、反省しています。お付き合いでやっていただいたことが多くて、どちらかというとあまり評判も良くありませんでした。この取り組みはインターンシップに限らず、ボランティアなどさまざまなものでのノウハウにもなるのではないかと思って期待して

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