農山漁村地域の再生・活性化に向けた若年層の地方人材還流戦略
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118す。第一号、頑張ってください。―――信州エクスターンシップはいろいろな展開の可能性がある参加者C:私は統合学という新しい学問分野をつくろうとしていて、まさに文明的転換はどうあるべきかという問題をずっと考えています。それに照らしてみると、最初に池田先生がおっしゃっていたとおり、まさに今、人類がある種の文明的転換期にあって、その問題に対してどうアプローチしていくかが、このエクスターンシップの最大のテーマだと思います。まだ始まったばかりでこれだけの成果を上げられていて、この流れを持続しなければいけないと強く思っています。この取り組みはインターンだけにとどまらず、川井さんがおっしゃったようないろいろな展開の可能性があります。逆に言うと、そういう大きなところに段階を踏んでつなげられるから、人類の文明的転換の重要な一つのモデルになっています。私自身も協力していきます。ぜひ今後とも力を注いでやっていきましょう。―――中小企業、協同組合のメリットを地方はもっと演出すべきだろう参加者D:私は長野の出身です。冒頭、学生と会社と地域との交流という問題から始まったわけですが、「地方に来い」と限定すると、基本的には中小企業か、農業に関連する農協ということになります。しかし学生たちが考えるのは、大企業と中小企業、あるいは協同組合の間にある問題です。おそらくそこには賃金問題もあるでしょう。学生にただ意識の改革を求めるだけでなく、中小企業あるいは協同組合にあるメリットを行政や企業も含めて地方が説明しないと、学生も来られないのではないかと感じます。

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