農山漁村地域の再生・活性化に向けた若年層の地方人材還流戦略
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115川尻知弥:私は入所5カ月で参画したわけですが、先ほど発表させていただいたように、さまざまな学生さんに話をお聞きする機会をいただき、生々しい意見が得られました。先ほど申し上げたように、「ちょっと企業の評判も気になるな」みたいなところもあって、さまざまなところが複合的に合わさって今の価値観ができていると感じました。価値観という意味で申しますと、今就活されている学生さんは、自分もそうですが、生まれてこのかた、バブルが崩壊して不景気の日本しか知らないので、どうしても保守的な発想になりがちです。一度就職のレールを外れるともう戻ってこられなくて、ずっと貧乏な人生を送ってしまうのではないかとヒヤヒヤしているような世代だと思います。でも、親御さんはバブルを経験しているので、やはりお金持ちになってもらいたい。「大企業に行きなさい。貧乏になっては駄目よ」ということをたぶんずっと言われ続けて、洗脳されている世代だと思います。それはかなり価値観に深く浸み込んでしまっていることだと思いますので、それをどう解消していくのか。エクスター髙木 英彰

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