農山漁村地域の再生・活性化に向けた若年層の地方人材還流戦略
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112マンは明らかに違います。歩くスピードも距離も全然違うと感じます。都会で育った学生は、長野で仕事や生活をするという発想がまずないですし、イメージも湧かないと思います。この取り組みをきっかけに長野に来てもらえたということは、今後の就職活動等を通じて考えを変えるよいきっかけになったのではないかと思います。私事で恐縮ですが、今は長野市内に住んでいますが、実は私も長野県出身ではありません。学生時代、長野にはよく遊びに行っていたからこそ、躊躇することなく長野で就職することができました。ですから学生にはいろいろなところに行ってもらって、自分の将来の幅を広げられるような取り組みが少しでもできればと思っています。これまでを振り返ってみて、長野県は非常に効果の高い先駆的な取り組みを行ったのだなと、あらためて思いました。阪井:ありがとうございます。なおインターンシップの先駆的な取り組みの一つとして、長野県知事が参加した話をうかがっていますので、ご紹介いただきたいと思います。早川:今年度、内閣府が中心になって「地方創生インターンシップ推進会議」を立ち上げました(*3)。大学の関係者、省庁、企業などが参加した会議ですが、その中に都道府県の代表として、知事に2人ばかり入ってもらおうではないかというとき、長野県はインターンシップでなかなか面白い取り組みをしているということで、2人のうちの1人に阿部守一知事が就任しました。昨年、会議で長野県の取り組みを発表することになり、一生懸命パワーポイントの資料を作りました。「エクスターンシップとは何ぞや」を説明するため、阪井先生や吉澤さんにだいぶ知恵を貸していただきました。インターンシッ

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