農山漁村地域の再生・活性化に向けた若年層の地方人材還流戦略
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111がガラッと変わったという意味で、異文化体験、ある種のショックだったと思います。それから、延々といろいろな作業を行ったので忙しく、何人かの学生が言っていましたが、スマホをいじっている時間がありませんでした。普通だったら半日もたない電池が次の日までもつくらい暇がなかった。その間、学生同士で直接話をしていました。そういう意味で、環境を変え、本気になるという今回の仕組みは非常に興味深いです。そのような環境をどうやってつくるか、どんな効果を目指すのかを考えることは、池田先生が非常に大きな構想でメカニズム解明のモデルを使って見せていただきました。私自身もこれまでさまざまな活動に関わっています。私のゼミでは2011年の東日本大震災発生以降、毎月東北再生支援で岩手県大船渡市に行っています。実は明日は3学年合わせた大歓送迎会で、4年生追い出しと、新しくゼミに入る3年生を迎える発表会を、社会人も呼んで行っています。こうした諸活動が、今回の信州エクスターンシップでもう一つ意味を持ってつながってくる。そうした場に是非していきたいと思っています。地方に行って、そこでの時間を体にしみこませてくることが、われわれ自身にも学生にも重要で、実践の過程で、地方創生の一つのヒントが得られるのではないかという気がしています。今日はJA長野開発機構の坂さんにおいでいただいています。長野からの視点として、今日の議論を振り返ってコメントをいただきたいと思います。坂知樹:今日は「分断」「環境」というキーワードが出てきました。東京と長野は新幹線で約1時間半の距離ですが、やはり生活や文化などが大きく分断されていると思います。私もよく東京駅周辺を歩きますが、長野と東京のサラリー

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