農山漁村地域の再生・活性化に向けた若年層の地方人材還流戦略
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101えば域学連携や大学のゼミ合宿の受け入れ、グリーンツーリズムです。これらが全部分断されていることに、私は非常に違和感を持っていました。もし地域への人材還流の流れが1本になっていくのであれば、これはすごく効果を発揮するのではなかろうか。それには明確なプログラムが必要で、もしかしたらエクスターンシップという事業はそれを全部結び付けるための核になり得るのではないかと思ったのです。でも、それをいっぺんにやろうとすると、必ず失敗します。やはり精緻につくり上げなければならない。その意味では今回、インターンシップに絞り込んで一つの成果を得られたことは極めて大きいと思います。全部を結び付けるためには、まずは何か一つの核をつくり上げ、成果を見い出せた中で結び付けていくことが大事なのではないでしょうか。そこで今回は、若年層にターゲットを絞った地域滞在型のインターンシップとして「エクスターンシップ」と名付けました。そこには「Why Work?プロジェクト」を立ち上げたいと旗を掲げた吉澤さんの、「就業体験プラス異文化体験でセット」という考え方が重要にな川井 真

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