農山漁村地域の再生・活性化に向けた若年層の地方人材還流戦略
101/144

99はりまだ大都市の企業のほうが強いというコメントがありました。特に今は売り手市場であり、地方に目が向いていないことは本当に実感しています。ただ、就職の前にまず「選択肢として長野県があるのだ」ということを認識してもらうことが大変重要なことだということをわれわれも認識していまして、全国的にも珍しいこの取り組みをぜひやってみようということでやらせていただきました。われわれも、やってみたら楽しいということもあり、本気で取り組ませていただいております。来年度もなんとか予算を確保し、やろうかなという状況になっています。6.地方の生き方、働き方、暮らし方を体験させる場を阪井:ありがとうございました。無事に予算が付いたということで、ほっとしています。考えてみますと、いろいろなステークホルダーがそれぞれ本気になって軌を一にするというプロセスがたった1年で実施できるとは、私自身あまり考えていませんでした。ところが1年で実施できた。それで今日来られている学生さんにも会えたということですね。昨年やっていないと会えていなかったわけです。それぞれが本気になるのはよいのですが、運営はかなり大変です。1週間びっしり現地に滞在し、37名の学生の送迎の確認のほか、常時誰かが宿舎にいなければならない。実施前から頻繁に長野に通い、さまざまな打ち合わせをしながら調整してきました。実はJA共済総研の川井さんには、学生の送迎を自動車で1週間毎日やってもらいました。これは大変でしたね。その前からもほぼ毎月のように長野に通い、最後は1週間べったり付いていただきました。

元のページ  ../index.html#101

このブックを見る