縮小しながら発展する地域の創生
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90居も同様で、しかも森林をつくるということが第一前提になっています。明治神宮の森は、明治時代の科学者が計算し尽くしてつくったものです。皇居の中の吹上御苑は、昭和天皇のご趣味で、あとは動植物に任せたという不思議な土地利用がされています。ほかの土地に関しては全部、小さい神社のスポットはいくつかあるものの、広い範囲に関しては売買可能になっています。売買可能になるということは、元の私有者の私有権を奪えるということです。そして何をするかというと、家あるいはマンションを建ててしまう。これは大都会で起こっていることですが、田舎へ行けば、耕作放棄地がある一方で、鉄道の線路に近いところでは住宅化されていきます。そうすると、それまでの所有者がそれを手放して、不動産屋が取得して、今度はそれを売っていくことになります。

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