縮小しながら発展する地域の創生
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67現在の日本社会ほど、それぞれの世代で生きてきた時代が違う社会というのは珍しいのではないかと思います。ある意味で世代差が非常に大きいと思うのです。欠乏や貧困を、身をもって体験した高齢の世代もいれば、戦争も含めて高度成長期の真っただ中を走ってきた世代、それから今おっしゃったような世代です。ちなみに私は、就職した頃、今では死語になっていますが「新人類」と言われていました。会社の仕事よりプライベートを優先するなど、過渡期の入り口だったと思いますが、今はまたさらに進化しています。つまり何を言いたいかというと、生きてきた時代が非常に違うので、世代による価値観がかなり違っていて、一方では、アベノミクス的な高度成長期の成功体験が染みついていて、良くも悪くも「ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われた頃の感じでやっていけばうまくいくの広井 良典氏

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