縮小しながら発展する地域の創生
64/122

62<公開研究会>「縮小しながら発展する」地域の創生 ~新たなコミュニティ創りを目指して~日本はこれから超少子高齢・人口減少時代を迎える。私たちは価値観を見直さねばならない時代に生きている。東日本大震災から5年が経ち、若い人の意識が根底から変わりつつあり、日本社会を変えていく方向に向かっている。そうした中、課題はいくつかある。一つは、若い人などを生かす環境や世代間の問題。また、「クローズドからオープンへ」という方向性。そして、「閉じる」「開く」のバランスの取り方も大切だ。一方で、現在の資本主義はベースの部分で変わらざるを得ないのは間違いない。これから縮小する社会の中では、コミュニティ経済、相互扶助経済が軸になるだろう。6次産業化もそこにつながっている。ヒントは、「郡是」の考え方と「富」の概念にある。何を是とするかを考え、人間世界を超えた大きな循環の世界に接続回路をつくることで、農業は資本主義の新たな方向性を示す一つのモデルとなるだろう。要  旨

元のページ  ../index.html#64

このブックを見る