縮小しながら発展する地域の創生
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59地域創生と経済・暮らしのレジリエンス(しなやかな強さ)身体が弱っていくので、その人を外に出して、みんなで介護予防するような活動をどうやって展開するかということも、新たな課題としてあります。(5)役に立つ高齢者をどうつくるか結論です。私は医療・介護の専門家ですので、その分野から見て、やはり超高齢化は間違いなく当分進みます。少子化の問題は、確かに何とかしないといけないと個人的には思っています。しかし、少子化の問題は結構時間がかかります。当たり前ですが、20歳になるまでに20年かかります。その観点から言うと、やはり当分は、「役に立つ高齢者をどうやってつくるか」ということが一つのポイントになります。これが、先ほど申した「働き方を変える」ときの一つの示唆となります。若い人は、決まった時間働いて拘束される傾向があります。割と自由な働き方ができる高齢者を、どうやって社会に生かしていくか。これが、広井先生が問題提起された「これからのグローバル化の先にあるローカル化」への一つの答えになるのではないかと考えます。

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