縮小しながら発展する地域の創生
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4ような支援体制(地域包括ケアシステム)が必要なのかを考察しようという問題意識から企画したものです。このセミナーでは、国立社会保障・人口問題研究所名誉所長で、年金シニアプラン総合研究機構理事長の西村周三先生から「2025年、経済の活性化と高齢化の両立は可能か」、続いて東京大学高齢社会総合研究機構特任教授の辻哲夫先生からは「地域包括ケアシステムを先取りした街づくり~千葉県『柏プロジェクト』の在宅医療・介護モデル~」のテーマで講演・報告をいただきました。その後、前年度のセミナーで報告をいただいた早川富博院長と、当研究所の客員研究員でもある多摩大学医療・介護ソリューション研究所教授の真野俊樹先生にも加わっていただき、中山間地域医療機関を拠点とした地域コミュニティ再生構想や高齢化が進む中での人々の価値観・生活スタイルの転換の必要性などについて活発な議論が交わされました。このような過去2回のセミナーの流れを引き継ぎ、平成27年度のセミナー「縮小しながら発展する地域の創生~新たなコミュニティ創りを目指して~」が開催されました。西村先生、中沢先生には2回目の登場を願うこととなりましたが、これは企画としての連続性、そして地域再生に「同じ志を持った仲間」が集い、語り合う場というコンセプトを意識してのことです。前2回のセミナーがテーマとしてきた地域社会づくり、地域再生の取組みは、今や「地方創生」という国家プロジェクトに象徴されるように、この国にとって最大の、そして喫緊の課題です。様々なレベルでの取組みが全国各地で行われていますが、気になるのは、その取組みを現場で担う各階

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