縮小しながら発展する地域の創生
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57地域創生と経済・暮らしのレジリエンス(しなやかな強さ)(2)藤沢市の「あおいケア」の例新しい展開の事例として、神奈川県藤沢市の小規模多機能居宅介護施設「あおいケア」を紹介します。「あおいケア」内にあるグループホーム「結」は、比較的軽度の認知症の方が来られる施設です。その隣にはデイサービス「いどばた」があり、誰でも来られるような場所になっています。たまたまここは平地だからいいのではないかという話があるかもしれませんが、本当に自由に、ここをみんなが行き来しています。保育園や小学校帰りの子どもたちも、ここに来て遊ぶのです。そして、その小学生を相手にお年寄りがお世話をする。その方は軽度の認知症の方だという事例があります。このように、さまざまな展開が進んでいます。認知症高齢者の状況と将来推計○要介護認定データによる認知症高齢者数は、平成22年9月末で280万人であった。○2020年には、認知症高齢者が400万人を超えると推計されている。出典:「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」平成24年9月公表の数値をグラフ化認知症高齢者の居場所別内訳(単位:万人)「認知症高齢者の日常生活自立度」Ⅲ以上の高齢者数160140120100806040200平成22年9月末現在合計280万人居宅特定施設グループホーム介護老人福祉施設介護老人保健施設医療機関14010144135385004504003503002502001501005002010年2015年2020年2025年280345410470認知症高齢者数の将来推計(単位:万人)「認知症高齢者の日常生活自立度」Ⅱ以上の高齢者数日常生活自立度Ⅱ:日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意すれば自立できる状態(図4)地域に開放できるか?軽症認知症患者

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