縮小しながら発展する地域の創生
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38えていく必要があると思います。日本は良くも悪くも、フロントランナーです。なお、日本は長寿でありつつ、医療費の対GDP比の国際比較では相対的に低い状況です。低い医療費で長寿を実現しているという、誇り得る状況が今あるわけです(図7)。日本はもともと分権的で地域の多様性に富む社会です。「拡大・成長」の時代には集権化や都市への人口集中が進んできましたが、人口減少社会への移行は、各々の地域に根差した真の豊かさを実現していく入口であり、チャンスではないでしょうか。その意味で日本は、「豊かな定常型社会」のあり方を先導的に実現し、発信していくポジションにあるのではないかと思います。(*3) Lutz et al(2004)出典:OECD Health Statistics 2015より作成。いずれも2013年。

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