縮小しながら発展する地域の創生
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28になると、「中心市街地の衰退」が課題となります。大都市圏では、「コミュニティのつながりの希薄化や孤独」が多く、どちらかというとソフト面が課題になります。人口減少時代の課題といっても、地域によって局面が違っています。これらを切り離して別々に考えるのではなく、大都市・地方都市・農村部の課題をつなげて考えることが重要だと思います。(11)人口減少とUターン・Iターン人口減少とUターン・Iターンに関して、千葉大の文系学生にアンケート調査をしました。「大学を卒業してから就職する場所の選択について、あなたの考えは次のどれにもっとも近いですか」という設問では、大都市志向はあるものの、「仕事の内容が重要で、場所にはこだわらない」も多くなっています。それに「地元に近い」「地方都市など」を合わせると、7割近くになります。ここに志向の変化が見られます。「『東京への人口集中』は今後どのように進むと思いますか」という設問については、「今後もさらに進む」という回答が多いのですが、「政策による」という回答も多くを占めます。「均衡状態」「地方回帰」を合わせると、かなりの割合に上ります。ですから、政策をどうするかも一つのキーポイントになります。3.政策課題①  地域再生と「コミュニティ経済」以上の人口減少時代についての基本的認識を踏まえ、「いくつかの政策課題」というテーマで3つほどお話します。

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