縮小しながら発展する地域の創生
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25人口減少社会を希望に~グローバル化の先のローカル化~学生が、生まれ育った地元や地域の産業の活性化や、愛郷心を卒論のテーマにするなどです。海外に留学してグローバルなことに関心があった学生が、日本国内の課題に注目し、地元や地域にUターン、Iターンする例も多く見られます。これに対して、最近は地方創生の動きもありますので、「内向き批判」も少なくなってきているようです。むしろ、こうした志向を支援する政策が必要です。統計資料にもローカル志向は表れています。例えば、2013年のリクルート進学総研の調査では、大学に進学した者のうち49%が、大学進学にあたって「地元に残りたい」と考えて志望校を選んでいます。この数値は、4年前に比べて10ポイント増加しています。文部科学省の2014年度調査では、高校生の県外就職率も下がっています。また、首都圏の私立大学に入学する地方出身者の割合が、近年、着実に低下しています。7割近くは首都圏、いわば地元の高校から入学しているのです。こうした面にも

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