縮小しながら発展する地域の創生

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116じて開く」のバランスが重要なテーマになりはじめたといっていいだろう。「自然と人間の共生」という耳慣れたフレーズも、この「閉じて開く」バランスに対してより意識的になることで、“折り合いをつける”こととは異なる響きが生まれるのではないだろうか。より深く身をかがめるからこそ、より高く跳躍することができる。公開研究会での議論を振り返って、そのように感じるのである。（＊１） ヴィトゲンシュタイン著、野矢茂樹訳（２００３）『論理哲学論考』岩波書店（岩波文庫）（＊２） ヴィトゲンシュタイン著、丘沢静也訳（２０１３）『哲学探究』岩波書店（＊３） Michael E. Porter, Mark R. Kramer「経済的価値と社会的価値を同時実現する 共通価値の戦略」　　 『Harvard business review』36（６）（通号２７３）２０１１年６月　８～31ページ