縮小しながら発展する地域の創生
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103●質疑応答川井:ディスカッションではいろいろな話題が出てきました。ご質問、ご意見など何でも構いませんので、ぜひ会場からも積極的にご発言いただきたいと思います。―成熟した社会にしていくために、一人ひとりができることは何か参加者A:新しいコミュニティづくりを目指して、何をすべきなのでしょうか。縮小するということだけは、どう考えても確実です。問題は「発展」という概念も求められるのかどうかです。私自身は、今日はひと言も出てきませんでしたが、「成熟」ということでしょうか。恐らく「成長」ではないと思います。もちろん、移民政策とかを取らないという前提です。胃袋も減っていく、財布も減っていく。そうした中でどう展開していくか。いわゆる太った経済というか、消費でもいいのですが、その中で「発展」という言葉が私にはなかなかピンとこないのです。その中で地域がどうしてもやっていかなければならない場合、相互扶助や絆など、人々の新しいつながり方で知恵を出したり、労働を出したりすることが、ある面ではしなやかな強さに通じていくのではないかと思います。その中で、我々の創意工夫が必要になってきますし、地域がある面では責任と権限をもっと付与されて、自分たちでやっていくというようなことが逆に求められていくと、僕は結論的に思うのです。私の理解不足かもしれませんし、ここで別に結論を白黒つけようという意味ではありませんが、今日のお話を聞いていて、そういう形の収斂というか何か方向性を、まとめ的なところでしていただければと思いました。

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