2025年の日本を俯瞰した調和的な社会経済モデルを探る
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70んが、高度な在宅医療をチームでやるようなあり方と、まさにここにあるような外来診療の流れの中で医師一人が患者一人の人生を看続けていく在宅主治医のあり方の、大きくは二つあるように私は個人的には思っていて、その辺りをもう少し辻先生に補足していただければと思います。 また、西村先生は前半のご講演の中で、6次産業については旧来の概念とは異なる視点で考えていることがおありとのことでした。私も先生のお話を伺って、1次・2次・3次産業というものを、人を起点にして考えるとまた違った景色が見えるのではないかと感じました。産業の分類でいえば当然、1次・2次・3次産業はそれぞれ独立した存在として捉えられますが、ある特定の個人に注目した場合には、その人が1次も2次も3次も行うことがあり得るということで、「かけ算」というお話があったかと思います。西村先生には質問というよりも、その辺りを掘り下げていただければと思います。それでは、両先生、よろしくお願いします。辻哲夫(以下、辻):大変ポイントを突いたご質問をありがとうございます。これは非常に重要なポイントです。スライドをご覧ください(50ページ参照)。先ほど、いわば医師会をベースに医師がグループ化していくということをお話ししました。スライドの輪の中に、グレーの三角形で示した「副主治医機能集中診療所」と真野 俊樹

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