2025年の日本を俯瞰した調和的な社会経済モデルを探る
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45しょっちゅう出掛けたくなるような触れ合いのある地域です。こういうまちに変えていこうというのが地域包括ケアの概念です。超高齢社会への道筋としてこのシステムが明らかになり、国は2025年を目処に展開していこうとしています。5.医療政策が問い直されている(1)病院医療の現状脳卒中で高度急性期の病院に行くと、高度な手術を受け、昔なら亡くなっていたような人が車いすくらいにまで戻るようになりました。全員とはいえませんが、さらにリハビリ病院へ行き、杖歩行になって戻ってきます。これはすさまじい医療技術の進歩です。多くの若者が脳外科医に憧れて、日本は人口当たりの脳外科医数が大変多くなりました。ところが、例えば85歳で肺炎になると一般的地域包括ケアシステムを先取りした街づくり~千葉県「柏プロジェクト」の在宅医療・介護モデル~(図3)

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