2025年の日本を俯瞰した調和的な社会経済モデルを探る
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41生活習慣病については、メタボリックシンドロームという大発見がありました。従来は糖尿病や高血圧症などの予防政策がバラバラにありましたが、共通の機序があることが分かったのです。内臓脂肪から出る一定の物質が血管内の代謝を阻害し、血管をいためることが分かったため、それをコントロールすればいいということです。そしてそれは、投薬といった二次予防の手前で止められることが分かりました。その対応を一言で言えば、「1に運動、2に食事」です。これをいかに社会が実現するかがポイントです。(2)虚弱予防の研究実は、要支援あたりで虚弱化をコントロールするのはかなり難しいのです。そこで、それよりもっと早く虚弱化を予防できるよう、筋肉が減る兆候を見つけるという研究を東大で行って地域包括ケアシステムを先取りした街づくり~千葉県「柏プロジェクト」の在宅医療・介護モデル~(図2)

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