2025年の日本を俯瞰した調和的な社会経済モデルを探る
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23まり、こうした議論が深刻な問題となるのは、2030年からなのです。ただし、以上申したことは頭数の議論です。ですから、高齢化が進むので大変だと言って、「もうこの日本に住んでいてもダメだ。やる気がしない」と気持ちが萎えれば、経済は駄目になります。数字の話は、気持ちを考えた上の議論ではございません。逆に言えば、そういった気持ちの問題をどう考えるかが、今後の大切なポイントとなります。(4)高齢者の労働力をどうみるか労働力人口問題に関しては、厚生労働省の審議会でかなり議論がされております。ここでは、女性および高齢者の労働力化がかなり進めば、経済の潜在成長率は決して落ちないというのが大事な議論になっています。ただし、高齢者が労働力化しないことを想定2025年、経済の活性化と高齢化の両立は可能か(図2)

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