2025年の日本を俯瞰した調和的な社会経済モデルを探る
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14JA共済総研セミナーでは、ここ数年、人口減少をともなう本格的な高齢社会の到来を見据えて、持続可能な社会の姿を探求してまいりました。当初は、地域再生や防災対策における先進的な取り組みや、医療・介護政策の今後の動向など、個別具体的なテーマに絞り込み、それぞれの分野でご活躍されている学識経験者をお招きして最新の知見や活動の成果を発表していただくことが主たる目的でした。したがって講演会形式で開催してまいりました。しかし昨年度からは、JA共済総合研究所が実施する調査研究の成果を広く一般に公開するための場として、セミナーのスタイルを一新しました。当研究所の主要な研究活動のひとつに「永続的な地域社会づくり」があります。アクションリサーチを実践する地域研究ですが、この実証主義的な地域研究と関係の深い共同研究者の方々にご登壇いただき、前半で個別報告を、そしてセミナーの後半には、来場された皆様にも参加していただくことのできるオープン・ディスカッションの時間を設けることにいたしました。これにより会場が一体となって、有意義で建設的な意見――もちろん異論や反論も含めて――を交わすことのできる場が創造されるのではないかと考えたからです。それはまた、理論のみならず実践をともない、つねに結果が求められるアクションリサーチという研究を、より深化させていくことにもなると期待したからにほかなりません。したがって今年度のセミナーも昨年度と同様の構成で進めさせていただきます。昨年度のセミナーでは「自然と人間の協働による永続的な趣旨説明一般社団法人JA共済総合研究所調査研究部主席研究員  川井 真

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