2025年の日本を俯瞰した調和的な社会経済モデルを探る
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103患者の「場」を支える家庭医なら客観性を担保できるのではないか真野:先ほど西村先生も少し言及されましたが、外科医の先生は自分の手術で患者を治せると思って手術しているのでしょうから、放射線治療なのか手術治療なのかを外科医の先生に相談すれば、当然、手術治療の意見になるのは仕方がないと思います。ですから、辻先生がおっしゃった「場の選択」というところでいくと、やはり家庭医の存在意義は大きいですよね。海外ではGP((*(*などと呼ばれていますが、ある意味、特定の治療方法にコミットしすぎていない医師でないと、中立性や客観性は担保できないと思います。ですから、欧州などの公的医療保険制度であえて最初に家庭医にアドバイスをもらうようにしているのは、患者自らが中立的な選択をできるようにするという意味合いもあるので

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