自然と人間の協働による永続的な地域社会づくり
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75きる。うちの地区もたぶんできるでしょうし、河合組合長のところもできる。僕らが目指す近い将来における地域の姿は、高齢者が高齢者を支え、若い人はそれを参考にしながら生きていく社会です。 ただそのときに、GDPに換算できない地域資源がそこにあったとしても、やはり外から人やお金が入ってこないと、今の社会では回っていきません。なるべく外に対してオープンなシステムを田舎の中で構築することを、地域ごとの特性をふまえながら考えないといけないのではないでしょうか。JAが強いところはJAが、医療機関があるところは医療機関が、どうやって外から人やお金を集めるのかを考えればいいと思います。川井:非常に柔軟なご意見で、ぎりぎりのところで常に戦っているからこそ出てくる言葉なのだろう、と思いながらお話を伺っておりました。 町田理事長、いかがでしょう。先日ご一緒に、この三河中山間地域に行ってまいりましたが、皆様のお話を伺ったうえで、何かご意見があれば。町田勝弘(以下、町田):お三方の話を聞いて、私たちが研究でやっていきたいこと、まさにそれを実践されておられるということで、私は大変感銘を受けました。早川 富博

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