自然と人間の協働による永続的な地域社会づくり
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69 JAでいうと、今、貯金が1650億円くらいあります。よそのJAの話をして恐縮ですが、川下に4つJAがありまして、いずれも人口が38万人、18万人、10万人前後の市ですが、貯金高はあまり変わりません。ということは、私どもの地域のお年寄りは、都市部のお年寄りと比べても結構お金をためていて、田舎に暮らしながら、うまく外貨を稼いでいるということではないかと感じています。 「じいちゃん・母ちゃん農業」などと言われますが、昔から女性の力が家計を支え、暮らしを支えている。こうした部分がものすごく色濃く出ているのではないかと思っています。 高齢化や人口減少から逃げるわけにはいきません。ですから、その中でどれだけ皆さんが、心の豊かさも含め、地域で楽しく暮らしていけるのか。そうした縁の下の力持ちとなっているのは、やはり女性だと思います。女性は考え方が非常にフラットです。男性はすぐ上下関係や建て前にこだわりますが、女性はそうではありません。けっこう本音でものを語りますし、みんなフラットなところで話ができる。話の結論も早いです。男性の会議はいつまでもやっていますが、女性の会議は早く終わります。そのようなことを常々感じているところです。河合 勝正

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