自然と人間の協働による永続的な地域社会づくり
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63お願いします。 今回の集まりは、JA共済にとって大きな意味を持つと同時に、おそらくこれから先の日本の社会、文化をどのようにつくっていくかを考えるときに、とても大きな意味を持つ集まりではないかという気がしました。 僕は河合さんも早川さんも澁澤さんも、何回かお会いして話を伺っています。早川さんは医療を中心にして、現代が抱えている農村の問題に取り組もうとしている。河合組合長は、農業というものの現場で、現代の問題に取り組もうとしている。澁澤さんは、もう少し大きい視野というか、経済の問題、日本の資本主義の問題、そうしたものも含めたところで問題に取り組んでいる。そして今日の話を伺っていると、このお三方がなさっていることは、全体が結ばれていて、その取り組みには、一つの共通した課題が浮かび上がってきているように思います。 これから日本の農業がどのような方向に進んでいかなければいけないのか、農村をどのような方向へ変えていかなければいけないのか。 問題点もはっきりしてきたし、もっと大きく言うと、資本主義、産業というものをどのような構造に向けていかなければいけないのか、今日の話でよく見えてきたと思います。何より驚くのは、どのような方向へ向かって問題の解決中沢 新一

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