自然と人間の協働による永続的な地域社会づくり

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62日本の資本主義、そして農業は、どのような方向に進むべきか川井真（以下、川井）：これから後半のディスカッションに入りたいと思います。ディスカッションでは、中沢新一先生に参加していただきます。著名な先生でいらっしゃいますので皆様もご存じかと思いますが、ひとこと私からご紹介させていただきますと、〝世界に誇る日本の頭脳〟とだけ申し上げておきたいと思います。本当に広い視野から物事を何でもご存じなので、ちょっとぞっとするときもありますが、研究を深化させるために日頃からご指導いただいております。　後半のディスカッションでは、先にご報告いただいた早川富博先生、河合勝正組合長、澁澤寿一先生に加え、私どもＪＡ共済総研からは理事長の町田勝弘が参加させていただきます。中沢先生には全体の取り仕切りをお願いし、私、川井真が進行役を務めさせていただきたいと思います。　それでは、まず中沢先生から、ご挨拶を含めて開始のご発声をいただきたいと思います。中沢新一（以下、中沢）：中沢です。よろしく食・自然エネルギー・ケアでつながる新たな生活基盤の可能性を探るディスカッションテーマ