自然と人間の協働による永続的な地域社会づくり
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49らうためではなく、生きるためでした。その後の50年間は機械に依存しています。もっと言えば、機械を動かす石油に依存してきました。この50年がこれからも続いていくのだろうかということを、震災は教えてくれたのだろうと思います。今の高校生たちと話をすると、年金をもらえると思っている子は誰もいません。いい会社に入っても倒産したり、リストラに遭ったりするかもしれない。つまり、農山村からいい大学に入って都会で働くことが成功モデルではない、ということを高校生・大学生は知っているのです。「いったい何に対して一生懸命生きればいいか」を見失っているのが、おそらく今の日本だろうと思います。再生可能エネルギーの導入と地域活性化~「里山資本主義」の道のり~

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