自然と人間の協働による永続的な地域社会づくり
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28●事業の全体像このアンケート結果を踏まえ、地域づくりの一端を担うためにどんなサービスが病院主体でできるかを考えました。住民に提供できるサービスとしては、①通院の送迎サービス、②配食サービス、③小売店事業、④身体・機能支援、⑤栄養管理の5項目を挙げました。患者さんには説明をして会員になっていただきます。そして、電子カルテのデータを活用してサービス提供事業者と情報交換を行いながらサービスを提供する。そんな仕組みを絵に描き、事業を始めたわけです。そのうちの「通院の送迎サービス」と「配食サービス」についてご紹介します。◉高齢者の独居や老夫婦のみの世帯が非常に多く、地区によっては50%を占める。◉男性では85歳以上でも半分以上が自家用車を運転している。◉日常生活で困っているのはイノシシなどの獣害が第1位で、買物や医療機関受診がこれに続く。◉公共交通機関は、「バス停が遠い」「バス停まで行けない」などにより利用できない住民が多い。◉独居や老夫婦のみの世帯の子どもたちは、少なくとも2~3時間以内には駆けつけることのできる近場に住んでいる。

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