自然と人間の協働による永続的な地域社会づくり
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26にはなかなかうまくいきません。まあ、挫折に次ぐ挫折でありました。そのときに思ったのは、やはりお仕着せのサービスでは難しいということです。患者さんたちに話を聞くと、「しょうがなしに手伝ってあげる」という感じになっていました。それではまずかろうと思いましたし、やはり「人のネットワーク」が大事だということに改めて気づかされました。そこで初心にかえり、地域住民や関係者に集まっていただき、ざっくばらんな話し合いをする研究会「健康ネットワーク研究会」を2010年に立ち上げたのです。ざっくばらんな話し合いの場「健康ネットワーク研究会」●研究会の概要研究会の正式名称は、「三河中山間地域で安心して暮らし続けるための健康ネットワーク研究会」です。長い名前で、私もようやくそらんじて言えるようになりました。その目的は、「三河中山間地区で安心して暮らし続けるために必要な、保健・医療・福祉(介護)サービスを安定して確保すること。それを統合的に活用すること」です。会員は個人会員と団体会員で構成されていて、今は90名の会員がいます。地域住民の方、今までお付き合いのあった業者さん、病院関係者がそれぞれ約3割ずつを占めています。●活動内容この研究会で何をやるのか。「地域に対しての啓発活動」をします。地域を回っていろいろな話し合いをしたり、講演会を開催したりします。そして、「健康づくりを促す仕組みづくりの構築」と、電子カルテを利用する「医療・保健・福祉サービスの連携によるサービスの一元

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